あの青の世界に恋をする~青年海外協力隊奮闘記~

青年海外協力隊、2018-1次隊でウズベキスタンで活動中!活動の様子、ウズベキスタンの魅力を発信します♪

ウズベキスタンで本のお祭り

3月20日、8年生の生徒とYouth organizationの行事の一環である本のお祭りに一緒に出掛けてきました。ウズベキスタンでは、読書を推進しているようです。そのため、このお祭りでは出版会社が集い、本を紹介するイベントのようでした。f:id:toshbaqa:20190321224818j:plain

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学校から地下鉄を使ってみんなで会場に向かいました。

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ウズベキスタンの読書事情は…実のところ良く分かりません。

しかし、英語の授業で趣味を聞くと「本を読むこと」がよく答えとして返ってきますし、週末何してたの?と聞くと「読書」と答える生徒も少なからずいます。学校には図書室があり、本が好きな生徒は定期的に本を借りて読んでいます。

 

ウズベキスタンでは本は高価な部類に入ると思います。紙や印刷費用が高いため、質が悪い本や印刷が薄い本などもみられます。日本で見るような普通の本はとても高いです。本が普及する前に、インターネットの方が先に普及してしまい、本も電子化されたものが多く入ってきているように思います。

 

そもそも、ウズベク語、ロシア語、タジク語、カラカルパク語…と第一言語が多様化する社会の中で、出版業会はどのように本を普及させているのだろう、という疑問がわいてきました。少数言語になればなるほど、その言語で書かれた情報は少ないはずです。旧ソ連の支配下に置かれていた時は、きっとロシア語で書かれたものが多かったことでしょう。するとロシア語ができないと手にできない情報があったはずです。逆に、現在はウズベク語が推進されています。そのため、ロシア語しかできない、という人にとっては読めない、分からない情報もでてくることでしょう。

 

ほとんどの人はウズベク語とロシア語の2言語を知っているようですが、社会改革の狭間の世代の人々の中にはウズベク語だけ理解できる人もいれば、ロシア語だけの人もいます。もちろん、タジク語だけとかカラカルパク語だけの方もいらっしゃるでしょう。

 

日本にいて、日本語だけで生活が成り立ち、日本語だけでも不自由しない生活の中にいた私にとっては、この多言語共存社会はとても刺激的です。きっと日本も近い将来日本語だけでは厳しい社会になるのではないか…と少し思ったりします。そうなったときに、他言語や他文化を拒絶するのではなく、歩みあえるかどうか…。異なるものに寛容であれるかどうか。その寛容性を学校教育の中でどのように育んでいけるか…。帰国後にやりたいことがいろいろと見えてきたような気がします。

 

など、本のお祭りに行ったことで色々と考えさせられました。

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本のお祭りでは、出版会社の方にインタビューされたり、テレビ局にインタビューされたり…メディア活動に貢献してきました。笑 最近、いろんな人にテレビに出てたね、って声を掛けられるので恥ずかしいです。JICAの3大原則のうちのひとつ「目立たない」に反している気がしてなりませんが、JICAや学校のことを機会があれば今後もPRしていこうと思います。

 

 

出版会社の方にはインタビューの御礼にとウズベキスタンの有名な詩を集めた詩集をいただきました。読めるように頑張ります。

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