ウズベキスタンで白鳥の湖
11月23日(金)、ナヴォイ劇場でチャイコフスキーの「白鳥の湖」を鑑賞しました。
ウズベキスタンに来たからにはナボイ劇場の中に入りたい!、と切望していた私。なぜなら、このナボイ劇場の建設には日本人が携わっていたからです。第二次世界大戦後、旧ソ連軍に捕虜として強制連行された日本兵。このウズベキスタンの地にも約2万3千人の日本人捕虜が連れてこられました。その内の250人くらいの日本人がナヴォイ劇場の建設に携わったそうです。ナヴォイ劇場についてはまた後日、詳しくまとめたいと思います。
さて、白鳥の湖。
小さい頃、家に白鳥の湖の絵本がありました。小型で薄めの絵本だったので、チャイコフスキーの白鳥の湖のカセットかCDについていたんじゃないかと思います。昔のこと過ぎて記憶が曖昧ですが…。その絵本の絵が儚げでとても美しくて、本の世界に引き込まれた記憶があります。そしてその本と一緒にあの有名な音楽を聴いていたような。なので、なんとなく思い入れがある曲の1つでもあります。ナヴォイ劇場で鑑賞する記念すべき最初の催しは「白鳥の湖」にしよう!と思い、昨日を迎えました。
まず、最初の関門はチケットを買えるかどうか。
今まで行くのを躊躇していたのも、チケットの買い方が分からなかったから。行って売り切れだったらどうしよう…と思いながら、kaccaと呼ばれるチケット売り場へ。
「今日のチケットありますか?」と聞くと、
「1人なら前の席が空いてる」みたいなことを言われたので、そのチケットを買いました。残りのチケットが僅かだったのでギリギリセーフ。前もって買えることも分かったので、次からは早めに買いに来ようと思いました。ちなみに、チケットは1番高い席が100,000スム。日本円で1500円くらいでしょうか。1番安い席は20,000スム(日本円で250円くらい)です。
中に入ってビックリ。
外観もとても美しいですが、劇場の中は豪華絢爛。一歩踏み入れて、煌びやかさにテンションが上がりました。こんな素敵な劇場で時間を過ごせるなんて…と思うと始まる前からドキドキワクワクが止まりませんでした。そして、やっぱりウズベキスタン。時間ぴったりには始まりませんでした。笑
19:00開演でしたが、10分程過ぎてからオーケストラの指揮者が登場。今までバレエだけとか、オーケストラだけの白鳥の湖では日本でも観たり、聞いたりしたことはありました。しかし、オーケストラの演奏と共にバレエを観たのは初めてだったと思います。音楽がとても美しく、生演奏なので迫力がありました。バレリーナの美しさに目を奪われました。人間の体ってあんなにしなやかに動くのか…と感動。2時間半、鳥肌がずっと立っていました。
劇場の外に出たのは22:00くらい。ウズベキスタンはとても治安がいいので、このくらいの時間でも夜1人で歩いていても大丈夫です。劇場からアパートまでは徒歩15分ほど。こんな素晴らしい劇場と目の鼻の先に住んでいるなんてとても贅沢だなぁと思いながら帰路に着きました。
ナヴォイ劇場ではバレエの他にもオペラや舞台などもやっているようです。週末はお昼の時間帯に、子どもが楽しめるような演目もやっています。ウズベキスタンに来る際には、ナボイ劇場で優雅なひと時を過ごすことをお勧めします♪
こういう素晴らしい音楽に触れた後は決まってピアノが弾きたくなります。タイミングよく母から「帰った時にピアノ弾けるように調律したよ」というメッセージが来て、とても嬉しくなりました。だんだん日本が恋しいと思う時間が増えてきている今日この頃ですが…ウズベキスタンの生活もまだまだ始まったばかり。頑張っていきたいと思います。