ウズベキスタンの死生観
こんにちは!まただいぶ更新が遅くなってしまいました。
ウズベキスタンではすっかり冷え込むようになり、厳しい寒さの冬がもうすぐそこまで来ているような感じがします。
さて、先月中旬に祖父が亡くなり、急遽2泊4日の強行日程で一時帰国をしました。活動先の方に帰国の許可をもらうために校長先生や親しくしている先生方のもとで話していたら、なんだか悲しくなって勝手に涙がこぼれてしまいました。
しかし、活動先の同僚たちは祖父の年齢を聞いた途端、みんな笑顔で「それはすごい!よかったねぇ。」と口々に言うのです。祖父が亡くなったことの悲しみと、そして大切な家族が亡くなった時に家族の傍にいれないことへの悔しさとでぐちゃぐちゃだった私は、どうしてそんなこと言うんだろう…、どうしてみんなそんなに喜んでいるんだろう…、と不思議に思いました。
すると、同僚たちは、
「そんなに長生きしたんだから悲しんじゃいけないよ。」
「おじいさんが長生きできたことを喜んで、神に感謝しないと。」
と言うのです。
ウズベキスタンの平均寿命は約70歳。それに比べ、日本の平均寿命は約85歳。ウズベキスタンの人々にとって、私の祖父のように90歳近くまで長生きできることは幸せなことなのだそうです。そして長生きして亡くなった方にはお祝いをしたり、プレゼントを贈ったりするのだそうです。
亡くなったことを悲しむだけでなく、長寿を全うしたことを喜んでお祝いする。死を嘆くより、生に感謝する。ウズベキスタンの人々のその考え方に触れ、気持ちが軽くなったような感じがしました。
JICAの事務所の方々や、活動先の同僚のお陰で、ギリギリお通夜に間に合い、葬儀に参加することができました。きちんと祖父とお別れをすることができて、本当に良かったです。
そういえば、日本で写真を撮っていなかった…と思い、帰りの新幹線から撮ったふるさとの景色。次にこの景色を見るのは3月末。それまで、健康に気を付けて、精一杯活動しようと思います。