ウズベキスタンの年末年始
さてみなさん、これは何でしょう?
日本ではおなじみ、クリスマスツリーですね♪
これも、こちらも。
あのナヴォイ劇場にも!
ウズベキスタンは12月に入ったころから、いたるところにツリーが飾られます。
しかし…
ウズベキスタンでは、このツリーはクリスマスツリーではないのです!!
ウズベキスタンはイスラム教の国。
そもそもキリスト教の行事であるクリスマスは禁止されています。
では、なぜツリーが…???
実は、このツリー、ウズベキスタンでは ”янги йил арча”と言われており、「新年の木」とされています。ウズベキスタンの人たちは、クリスマスのためではなく、新年をお祝いするためにツリーを飾るのだそうです。
学校でも、生徒が「新年の歌を歌ってあげる!」といって「ジングルベル」を歌ってくれるのですが…不思議な感じでした。笑
ではこの方たちはどうでしょうか…?
サンタクロースさん。
ウズベキスタンでは、“қор бобо”「雪のおじいさん」です。笑
そして、こんな方もいます。
こちらは雪のおじいさんの孫娘 ”қор қиз”「雪の女の子」です。
雪のおじいさんとセットでいつも一緒にいるみたいです。
ウズベキスタンでは、12月31日の夜に雪のおじいさんが家にやってきます。そして、子どもたちは雪のおじいさんに、1年間頑張ったことや達成したことをスピーチするそうです。その後、1年間がんばったご褒美として雪のおじいさんが子どもたちにプレゼンとを渡すのだそうです。
ウズベキスタンを含む、他の中央アジアやイスラム教を信仰する国々では、新年は3月21日にあたります。そのため、1月1日には本来は新年のお祝いをしないそうです。
しかし、ウズベキスタンは旧ソ連の支配下にありました。旧ソ連ではロシア正教を信仰しており、ロシア正教のクリスマスは1月7日です。その名残が、年末年始にクリスマスのようなことをして新年のお祝いをするという風習として残っているそうです。
年末年始は、あちこちにツリーとサンタさんが溢れ、賑やかな年越しとなりました。
ブハラの町でみかけた新年のお祝いのパレードです♪
イスラムの国での衝撃的な出会いでした…笑